こんにちは、MASAKIです。
今日は、Twitter上でバズったあるツイートについて、その理由をサクッと考察してみたいと思います。
先日、下記ツイートがタイムラインに流れてきました。
もし京都人が英会話を学んだら… pic.twitter.com/8RJb4h880g
— こあら🇦🇺in Australia (@KoalaEnglish180) 2020年5月5日
「もし京都人が英会話を学んだら…」
こあらin Australiaさんのこのツイート、非常に面白いですよね。
2020年5月5日現在で4.9万リツイート、15.1万いいねがついています。
このツイートがなんでこんなに面白いのか、考えてみました。
(暇だな!そんな真面目に考察することか!とツッコミが飛んできそうな気もしますが、私の耳には聞こえません。)
では、一つずつ見ていこうと思います。
バズの理由①あえてレイヤーをずらす
通常、英語を勉強するときは「日本語」を「英語」に翻訳します。
しかし、このツイートは「京言葉」を「英語」に翻訳しています。
具体的には、
「考えとくわ」→「No thank you」
「いい時計して貼りますなぁ」→「I'm tired of your long talk」
「みんな怒ってはる」→「I'm angry」
といった具合です。
これ、何をしているかというと「レイヤーをずらしている」んです。
いうまでもなく、京言葉は方言の一種。
つまり、「日本語」という概念の具象化すると、「京言葉」になります。
抽象度を下げた「京言葉」と「英語」をあえて比較することにより、フォロワーに「なにこれ新しい」「面白い」といった感情が生まれるのでは?と思いました。
バズの理由②転用性が高い「もし○○人が△△を学んだら」という発想に
2つめの理由は「転用性の高さ」です。
1つめの理由にも関わりますが、「京言葉」と同じレイヤーには他にも「関西弁」「沖縄弁」「青森弁」などいわゆる方言がありますよね。
なので、あのツイートを見たフォロワーは「京都人」ではなく、「関西人が英語を学んだら?」「沖縄人が英語を学んだら?」などという思考が喚起されやすいんです。
これが、このツイートが盛り上がった理由の一つだと思います。
実際、コメント欄を見てみると、上記のようなコメントが結構ありますよね。
それだけではなく、「英語」側の抽象度も変えて「イギリス英語だったら」とか「スコットランドだったら」とかいうコメントもありました。
ただ、実は、こあらin Australiaさんは他の方言シリーズも既にツイートされています。
反響はけっこうあるものの「京ことば」バージョン程ではなさそうです。
では、何故この「京ことば」ツイートがここまでバズったのでしょうか。
バズの理由③まさかの「英語で京言葉」を学ぶという逆転現象。
それは、ズバリ「英語で京言葉」を学ぶという逆転現象が起きているからだと思います。
「京言葉」では直接的な言い回しを避け、婉曲的な表現が多用されます。
だから、相手へネガティブなメッセージを伝えるときも、一見、好意的と受け取れる言葉が使われることもあります。
これが、日本人にとってすらわかりづらい。
しかし、このツイートだと「ぶぶ漬けでもどうどす?」は「Get out of here」つまり、「早く帰ってくれ」という意味なんだと一目でわかります。
まさかの英語側を読むことで「京言葉」が理解できるという構造になっている。
こうした不思議な逆転現象が「京言葉」バージョンがバズった理由なのでは?と思っています。
以上、勝手に考察してみました。
読んでいただきおおきにどした。
また来てな。
過去の考察記事はこちら!