予言映画へ変貌を遂げた映画『コンテイジョン』

自粛期間中に映画『コンテイジョン」を鑑賞

 

「中国発祥の新型ウィルスによる感染症はあっというまに世界中に広がった。ウィルスは感染者の「咳」や「触れたもの」を介して、爆発的に伝染し、人々はパニックに陥る。

世界各国では緊急事態宣言が発令され、都市は封鎖。マスクをつけた人々が街のスーパーやドラッグストアにおしかけ、棚は空っぽ。感染症による死者の遺体は葬儀屋から拒否され、葬式もできない。専門家や識者の間でも、新型ウィルスについて、「コウモリ由来」説や「生物兵器」説がささやかれる…」

 

「うんうん、ここ数か月のコロナ騒動をまとめてくれたのね、どーもね」と思ったそこのあなた!


違うんです。

コロナじゃないんです。

これ実は、2011年に公開された映画「コンテイジョン」で描かれている世界なのです。

 


「【恐怖】は、ウイルスより早く感染する。」のキャッチコピーで9年ほど前に公開された「コンテイジョン」ですが、巷では

「予言映画だ」
「内容が現実世界と似すぎてて怖い」

など再度注目が集まっています。


私も知り合いから教えられたときは、予言映画と言ってもたかが知れてるっしょと思っていました。

ところがどっこい、Huluにあったので、自粛期間を利用して観賞してみたところ、驚きました。

ここ数か月で起きていることとほぼ同じことが映画の中でも起きていたのです。
(もちろんディテールは違いますが)

発祥した場所、各国の反応、人々の動き、陰謀説などまるでコロナ騒動を経験した人が過去に戻って製作したかのような映画でした。
評判通りの映画。
見て損はない映画です。
(ややグロテスクなシーンが出てくるので、苦手な人はお控えください)

映画の評価が変わる瞬間

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この映画の凄いところは、今から9年も前の2011年に制作されたというところです。

失礼な言い方になってしまいますが、おそらくコロナ騒動がなければ、よくある「パンデミック映画」の1つとして忘れ去られていたものと思います。
(そもそも私はこの映画の存在自体知らなかった)

しかし、コロナによって世の中の状況が一変し、観る者の置かれている環境が変わったことによって、「パンデミック映画」から「予言映画」へと変貌を遂げました。

見ていて本当に不思議な映画でしたし、作品の評価はこうして変わることもあるのかと実感しました。
ちなみに、この映画には登場人物各々のストーリーや映画自体が「2日目」から始まるというスターウォーズチックな構成など他にも楽しめる要素がありますよ。
読んでいただいてありがとうございました。