【バズの考察③】「はじめての墾田永年私財法よくあるご質問」ツイートは何故バズったのか

こんにちは、MASAKIです。

今日は、Twitter上でバズっているあるツイートについて、その理由を勝手にサクッと考察してみたいと思います。

先日、下記ツイートがタイムラインに流れてきました。

 

 

奈良時代の人向けに「初めての墾田永年私財法よくあるご質問」をつくってみました。これから土地を開いちゃおうかなと思っている方はぜひ。


見るからにバズリそうなイラスト付ツイートですよね。
2020年5月12日現在で1.7万リツイート、5万いいねがついています。
このツイートがなんでこんなに面白いのか、考えてみました。

 

バズの理由①異質なものの結合


このイラストは一見してわかるとおり、「歴史上の出来事」×「現代でよく見るフォーマット」という構造になっています。
まず、これがすごい。
これは主のひらめき力(アナロジー力といってもいいかもしれません)が生み出した秀逸な構造という感じがします。

「歴史上の出来事=墾田永年私財法」を「現代人がよく見るフォーマット=よくある問合せ(FAQ)」に当て込んでイラスト化していることで見る人にインパクトを与えています。

「日本史や昔話などのパロディ画像を作ったりしています。」とプロフィールにあるとおり、他にも下記のようなイラストがツイートされていてとても面白いです。

本能寺の変」×「お知らせはがき」

古代ギリシャ」×「週刊少年ジャンプ

秀逸ですね。
こんなイラストを使って授業をしてくれる社会の先生がいたら、みんな勉強するじゃないでしょうか。
(書きながら気づきましたが、芸人のたかまつななさんの「もしも広告代理店が本能寺の変をプレゼンしたら」と同じ構造といえますね。)

 

バズの理由②みんなが知っている知識


そもそもみんなが知っている知識を使っているというのが意外と味噌な気がしますね。

墾田永年私財法→詳しい人はいないかもしれないけれど、誰しも社会科の授業で習ったことがある。語呂が特殊なので、なんとなく覚えているし、知っているとなんか頭がいい気がする。

よくあるお問い合わせ(FAQ)→いまや企業のHPに必ずといっていいほどあるFAQ。場合によっては、自分の会社のFAQを作ったことがあるという人も結構いるかも。

もしかしたら自分も思いついていたかもという淡い期待を抱かせるテーマ選定ですし、
「これと墾田永年私財法をかけあわせるんか~」という謎に気持ちのいい敗北感が生まれる組み合わせです。

 

バズの理由③「クオリティの高さ」が生み出すノリやすさ


そして、なんといっても「公式に使われていてもおかしくない程のクオリティの高さ」ですね。
イラスト力はさることながら、質問の内容もクスって笑ってしまう一方で、妙にリアリティがありますし、問い合わせ先を「聖武天皇」にすることで見事にツッコミの余白を生み出している。

このクオリティの高さがあるから、このツイートを見た人がこの世界観に「ノリやすく」なっています。

実際、リプ欄は
「これで安心して開墾できます。」
聖武天皇と連絡取れるならちょっと適当な山を耕してくる」

などのコメントで埋め尽くされています。

この「クオリティの高さ」による「ノリやすさ」がバズる大きな理由になっているのでは?と思います。

 

以上、勝手に考察してみました。

読んでいただいてありがとうございました。

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