【感想】マンガ版「死ぬこと以外かすり傷」

 

 

本書は、今、最も注目される編集者・箕輪厚介さんが
社会人になってから圧倒的な結果を出すまでの過程を描いた
書籍「死ぬこと以外かすり傷」をマンガ化したものです。

 

何者かになりたくてもなれずにくすぶっている
すべての人へのメッセージが凝縮されています。

 

紀伊國屋書店新宿本店で
サイン会が開催されるというので、仕事終わりにお邪魔してきました。

 

鈴木おさむさんが一瞬、箕輪さんに声を掛け、
紀伊國屋書店の中に入っていくというプチレア体験も笑


さて、そんなマンガ版「死ぬこと以外かすり傷」を読んだ感想を紹介します。

 

 

 

「衝動に従う」ということ

箕輪さんが編集した本に共通するメッセージが「自分の衝動に従え」というものです。

 

本書の中でも、学生時代、インドに旅行して小部屋に監禁されたときの恐怖体験を「おもしろい体験」として捉え、これを誰かに伝えたいという「衝動」にかられたというエピソードが紹介されています。


僕も含め、多くの人が「常識」や「しなければならないこと」から逃れられずに生きています。

 

学生であれば「勉強」、社会人であれば、「上司から言われた仕事」が最もわかりやすい例でしょう。

そして、そこから抜け出すのはなかなか難しい。。

 

だからこそ、箕輪さんは、誰かが作った道からはずれて、熱狂することの大事さを訴えています。

 

今朝、こんな面白いツイートを目にしました。

 

 


「「真面目さ」には二つのレイヤーがあります。
社会や組織から与えられる規範を疑わずに従って生きていくというのは「真面目さレイヤー1」。
自己の内面に湧き上がる喜怒哀楽に従って生きていくのが「真面目さレイヤー2」です。
これは一般にワガママと言われますが実はレベルの高い「真面目さ」なんです。」

 

 

そして、このツイートに対し、箕輪さん本人が反応しています。

 


「俺すごい真面目だ」

 

常識から外れて、好き放題やっていたら、「不真面目」だと思われがちですが、
自分の内面に欲求に正直に従うことは、実は「真面目」な事だともいえるのです。

昨日までできなかったことをやる

 「人の何倍も努力しろ」というけれど、人間はみな平等に24時間しか持っていない。
不眠不休で働いたとしても、時間で考えるとせいぜい人の2倍しか努力はできない。」


人より抜きん出るためには、「人の何倍も努力する」ことが大事だと言われます。
しかし、人に与えられた時間は有限です。

ナポレオンや秋元康、前田裕二のようなショートスリーパーでもないかぎり笑、
努力にも限界がある。

 

自分の無力さを感じながら、日々、何を指標に生きるべきか。

 

箕輪さんの一つの答えは

「昨日までできなかったことをできるようにする」
ということです。

 

今日何ができるようになったか
今日何を一歩進めたか


一見、なんでもないようなこの問いを毎日自分に問いかけることが
自分を非凡な場所まで連れて行ってくれるかもしれないのです。 

周りの人の支え

本書を読んでいて気づいたのは、箕輪さんも意外にも周りの支えがあったからこそ、
今のポジションを築いているということです。

 

無茶な提案を受け入れてくれる双葉社時代の社長や手伝ってくれる先輩、
幻冬舎の見城社長、会社の後輩、スタッフ部門や著者の人たち。

 

ともすると、箕輪さんの「個」の力がすごいことに注目してしまいがちですが、
よくよく見ていると、要所要所で周りの人の協力が確かにあるのです。

 

同時に、そうした多くの人を巻き込むため原動力となるのは、
「たった一人の熱狂」なのです。


最後に、余談となりますが、本の末尾にある「謝辞」の中にとても箕輪さん
らしいチャーミングな一節があったので、伝えさせてください。

 

書店や取次などの出版業界の人への感謝のあと、

 

「これから出版業界をいっしょに盛り上げていけたらうれしいです。
 アマゾンを倒しましょう」

と述べます。

そして、こう続けるのです。

「アマゾンのみなさま、いつもありがとございます。」


こうした余白・ツッコミどころがあるところ(あえてそう見せているのでしょうけど)も、箕輪さんの大きな魅力ですね。

 

 

 


ぜひ本書を読んで、自分の「衝動」に従うきっかけを手に入れてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。